きものの雑学

馬子にも衣裳

馬子にも衣裳

馬子とは、鎌倉時代以降に馬をひく職業や荷物を運ぶことを職業とした人の総称です。身分や家柄が重要だった時代、馬子は身分の低い人や武家などで馬のお世話をする下人を指していました。そのため「馬子にも衣装」とは、「どんな人間でも髪型や服装を整えることで立派に見える」ということのたとえで、謙遜したり、からかいの意味で使用されることもあります。例えば、日頃はおてんばな女の子がきものを着ると見違えるほどきれいになり、周りの人から冷やかしで言われることもあります。